リジンの効果はどんなものがあるの?
リジンの効果が知りたい!
「リジンには薄毛を防止する効果がある」「集中力が高まる」などの噂を聞いて、リジンの効果が気になっている方も多いでしょう。
リジンには大きく分けて6つの効果があるとされており、AGAなどの薄毛の防止・集中力アップ・脂肪燃焼効果など、さまざまな効果が期待できます。

当記事では、リジンの効果について詳しく解説していきます。
リジンで得られる効果だけではなく、リジンが多く含まれる食べ物や、リジンを摂取するうえで気を付けたい点なども紹介しているので、参考にしてください。
当記事では医師監修のもと、リジンの効果に関して解説しています。



リジンとは?


リジンとは、必須アミノ酸の1つであり、体内でタンパク質を作り上げる役割を担っています。



まず、アミノ酸は全部で20種類あり、必須アミノ酸と非必須アミノ酸の2つに分けられています。
必須アミノ酸 | 非必須アミノ酸 |
---|---|
・フェニルアラニン ・ロイシン ・バリン ・イソロイシン ・スレオニン(トレオニン) ・ヒスチジン ・トリプトファン ・リジン ・メチオニン | ・チロシン ・アスパラギン ・アスパラギン酸 ・システイン ・セリン ・グルタミン ・グルタミン酸 ・プロリン ・グリシン ・アラニン ・アルギニン |
非必須アミノ酸は体内で合成ができますが、必須アミノ酸は体内で作ることができないため、食事などから摂取する必要があります。



9種類ある必須アミノ酸の中でも、リジンは最も不足しやすいとされているため、意識して摂ることが大切です。
全部で20種類あるアミノ酸のうち、1つでも不足しているとタンパク質の合成が正常に行われなくなってしまいます。
正常にタンパク質が作られないと、免疫力が低下したり成長が遅くなったりするなどの問題が発生します。
最も不足しやすいとされているリジンを補うためにも、栄養バランスの整った食事をとることが重要です。
L-リジンとD-リジンは何が違うの?


L-リジンという単語を見て、「L以外のリジンもあるの?」と疑問を持っている方も多いでしょう。
D体とL体の違いは、アミノ酸の構造の違いを指しており、鏡に映したときに同じ構造になるもの同士をD体・L体と呼んでいます。
例えば、L-リジンを鏡に映した場合は、D-リジンの構造を見ることになります。



今までは自然界にD体のアミノ酸が存在しないとされていたため、一般的にアミノ酸名だけで表記されている場合は、L体のアミノ酸のことを指しています。
本記事でも特に断りがない場合は、L-リジンを表しています。
リジンの効果6つ!医師が徹底解説





リジンを摂ることで得られる効果として、以下の6つがあります。
それぞれを分かりやすく解説していくので、リジンの効果が気になっている方はぜひ参考にしてください。
リジンの効果①成長を促す


リジンの効果1つ目は、成長を促すことです。



実際に「必須アミノ酸特にリジンについて」という論文では、リジンの成長発育促進作用について言及されています。
必須アミノ酸であるリジンによって、離乳期を過ぎる頃から体格に違いが出てくることが示されています。
リジンを含むアミノ酸は、ペプチドホルモンや酵素などのタンパク質を合成する際に必要になるため、摂取量は成長速度の違いにも影響を及ぼします。



成長に必要なホルモンも、タンパク質から合成されているため、成長する過程でリジンは必要不可欠です。
十分な量のリジンが体内にあれば、成長に必要なタンパク質を作り続けられるため、成長を促す効果があると言えます。
リジンの効果②AGAなどの薄毛を防ぐ


リジンの効果2つ目は、AGAなどの薄毛を防ぐことです。



髪の毛はケラチンというタンパク質で構成されているため、髪の成長にもリジンが必要不可欠です。
また、先ほど紹介したように、リジンには成長を促す作用があるため、髪の成長を促進する効果もあります。
AGA治療で使用されるサプリメントにもリジンが含まれているケースも多く、薄毛を防ぐ目的としても使われています。



リジンを使用すればAGAなどの薄毛を予防する効果は得られますが、既に進行しているAGAを治療することは難しいです。
そのため、AGAがすでに進行している方は、AGA治療クリニックを利用することがおすすめです。



当サイトでは、AGA治療のおすすめクリニックを紹介しているので、AGAを治したいと考えている方はぜひ参考にしてください。
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リジンの効果③ヘルペスを抑制する


リジンの効果3つ目は、ヘルペスを抑制することです。



リジンがヘルペスを抑制する効果があることは、以下のようにさまざまな研究結果で示されています。
ヘルペスウイルスは、アルギニンというアミノ酸を栄養にして増えていきますが、リジンはアルギニンを抑制する働きがあります。
そのため、リジンを摂取することでヘルペスウイルスの増殖を抑えて、ヘルペスの発症を抑制する効果があるとされています。
リジンの効果④脂肪を燃やす


リジンの効果4つ目は、脂肪を燃やすことです。
カルニチンは、骨格筋や心筋などの筋肉に多く分布しており、脂肪を燃やしてエネルギーを作る働きを持っています。
このカルニチンを作るために必要な材料としてリジンがあるため、リジンは脂肪を燃やす効果に貢献していると言えます。



また、脂肪分解を促進させる機能を持つ「AMPK」を活性化する際にも、リジンが使われます。
リジンの効果⑤集中力を高める


リジンの効果5つ目は、集中力を高めることです。



ブドウ糖の代謝を効率的に行うことで、たくさんのエネルギーを作り、脳の働きを助けることができるため、集中力アップの効果を得られます。
また、リジンは必須アミノ酸であり、タンパク質を合成して、身体を修復したり成長させたりする役割を担っています。
もしリジンが不足すると、身体の修復がしっかりとできなかったり、脳へ十分なエネルギーが送られなかったりして、集中力の欠如につながります。



集中力を維持する効果を得るためにも、リジンをしっかりと摂取することが大切です。
リジンの効果⑥肝臓を保護する


リジンの効果6つ目は、肝臓を保護することです。
肝臓で炎症を引き起こす物質の分泌が少なくなっているため、リジンは肝臓の保護効果があると言えます。
リジンによって肝臓が保護される仕組みについては不明瞭ですが、肝臓を保護する効果があることは証明されています。
リジンが多く含まれる食べ物


「リジンの効果6つ」で解説したように、さまざまな良い効果を得られるため、リジンを積極的に摂りたいと考えている方も多いでしょう。



文部科学省の食品成分データベースによると、リジンが多く含まれている食べ物として、以下のようなものがあります。
- 乳製品
- とびうお
- 煮干し
- 鮭
- さば
- かつお
- いわし
- 鱈
- とびうお
- 豆類
- 卵類
リジンは必須アミノ酸の中でも不足しやすいため、上記のリストを参考にしながらリジンが多く含まれている食べ物を意識しておくことが大切です。



また、リジンは米や小麦などの植物系の食材には、あまり多く含まれていません。
主食となる植物性の食べ物には、リジンが少ない傾向があるため、リジンが多く含まれている魚や乳製品などの動物性の食べ物を摂ることを意識しておきましょう。
リジンの効果を得るうえでの注意点


リジンにはさまざまなメリットがありますが、リジンの効果を得たいからといって、たくさん摂取すれば良いわけではありません。
ここからは、リジンの効果を得るうえでの注意点について、以下の2つを解説していきます。
リジンの効果を得るうえでの注意点①過剰摂取に気を付ける


リジンの効果を得るうえでの注意点1つ目は、過剰摂取に気を付けることです。



WHOでは、リジンの推奨摂取量が体重1kgあたり30mgと定められています。
例えば、体重60kgの方であれば、60kg×30mg=1,800mgが推奨されています。
また、リジンの効果として肝臓の保護機能や集中力アップなどがありましたが、反対に過剰摂取をすると肝機能障害や集中力の低下を招く場合もあります。
適正量を摂取すれば、リジンの効果を最大限に活かすことができますが、摂りすぎると悪影響を及ぼす点に注意が必要です。
リジンの効果を得るうえでの注意点②授乳中や妊娠中の安全性は不明


リジンの効果を得るうえでの注意点2つ目は、授乳中や妊娠中の安全性は不明である点です。



妊娠中や授乳中においては、十分な研究結果が出ていないため、リジンの摂取が安全とは言い切れません。
リジンを過剰に摂取することは避けて、WHOが定めている「体重1kgあたり30mg」の用量を守っておくことがおすすめです。
また、サプリメントでリジンを摂ると、過剰摂取になる可能性が高いため、可能な限り食事中からリジンを摂取するようにしてみましょう。
リジンの効果 当記事のまとめ


当記事では、リジンの効果について詳しく解説しました。



リジンには脂肪を燃やす効果やヘルペスを抑制する効果、AGAの発症を防ぐ効果など、さまざまなメリットがあります。
しかし、リジンを過剰に摂取すると、消化器症状や集中力の低下などを助長してしまう恐れがあるため、注意しておきましょう。
魚や乳製品などのリジンが多く含まれている食材を食べる機会が少ない方は、「リジンが多く含まれる食べ物」を参考にしながら食事を改善してみましょう。
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