医療脱毛の施術を受けたいけれど、10回じゃ脱毛は終わらない?
何回も施術を受けているのに、思ったよりも脱毛が進まない…
医療脱毛を検討している方には、このようにお悩みの方も多いのではないでしょうか。
美容クリニックで施術を受けられる「医療脱毛」は、強い脱毛レーザーを当てることで毛をなくす施術です。
一般的に、美容クリニックでは「10回コース」がおすすめされやすいのですが、「本当に10回で終わるのかな?」と不安な方も多いでしょう。
本記事では、医療脱毛が10回で終わらない場合の原因や各部位の脱毛完了までに必要な施術回数の目安をまとめています。
医師監修のもと、知恵袋での回答よりも詳しく解説していきます。
また、当サイトでは、医療脱毛クリニックの中でも永久脱毛の施術に定評のある「ぶっちゃけどこがいい?医療脱毛のおすすめ大手クリニック15選」を解説しています。
医療脱毛が10回で終わらない原因
10回コースを契約したけど、本当に終わるのかな?
医療脱毛が10回で終わらない場合、施術のペースや脱毛機・レーザーの種類と出力の強さが適切ではないケースが多いです。3つの原因をどこよりも詳しく解説します。
毛周期に適したペースで通っていない
毛が生え変わるサイクルを「毛周期」といいます。毛周期と施術のペースが合っていない場合、医療脱毛の効果が十分に発揮されない可能性があります。
毛周期は、毛が伸びてくる「成長期」、成長が止まって抜け落ちるまでの「退行期」、抜けた後再び成長が始まるまでの「休止期」の3段階を繰り返します。
このうち、医療脱毛のレーザーが反応するのは、黒いメラニン色素が最も多い成長期の毛のみです。
黒色が濃い毛にはレーザーがしっかり届くため、毛根を効率よく破壊できます。
退行期の毛はメラニン色素が薄いため、レーザーがあまり反応しません。休止期の毛にもレーザーが届かないので、しばらくすると毛が生えてきます。
休止期の毛が成長期を迎え、ある程度生えそろうには約2カ月かかります。
十分に生えそろわないうちに次の施術を受けてしまうと、脱毛効果が十分に発揮できません。
「早くツルツルにしたいから」と2週間ごと、1か月ごとに施術を受けるのではなく、少なくとも2カ月は間をおくようにしましょう。
毛周期は個人差があるうえ部位によっても異なるため、毛の状態によっては3~6カ月以上の間隔を空ける場合もあります。
医師や看護師とよく相談したうえで、施術のペースを決めましょう。
脱毛機やレーザーの種類が毛質に合っていない
医療脱毛機は、搭載しているレーザーによって脱毛のメカニズムや効果の現われ方が異なります。
ご自分の毛質や脱毛したい部位に合っていない脱毛機では、効果を実感しにくいことも多いです。
まず、医療脱毛における照射方法は「熱破壊式」と「蓄熱式」に分けられます。
「熱破壊式」は毛母細胞を破壊するレーザーで、効果の実感が早く、さまざまな太さの毛に照射できる点が特徴です。
一方、皮膚の表面近くで発毛を促す指令を送る「バルジ領域」を破壊するのが「蓄熱式」のレーザーです。
効果を実感できるまで時間がかかるものの痛みが少なく、敏感肌の方も肌荒れを起こしづらいというメリットがあります。
脱毛機から照射されるレーザーの種類は次の3つに分けられます。
アレキサンドライトレーザー | ダイオードレーザー | ヤグレーザー | |
---|---|---|---|
特徴 | メラニン色素に反応しやすく 痛みは少なめ | 幅広い毛質・肌質に対応 痛みが少ない | 深部まで届き脱毛効果が高い 痛みを感じやすい |
波長 | 755mm | 800mm | 1064mm |
得意な毛 | 濃い毛 太い毛 | 産毛 色素が薄い毛 | VIOやヒゲなど 根が深い毛 |
脱毛機 | 熱破壊式 | 蓄熱式 まれに熱破壊式 | 熱破壊式 |
日焼け肌 | × | ◯ | △ |
「アレキサンドライトレーザー」は、3種類の中で最もメラニン色素への反応がよいレーザーです。
毛のもととなる毛母細胞にのみダメージを与えるため、皮膚への負担が比較的少なく、痛みも感じにくいといわれています。
黒色に強く反応するため、濃く硬い毛に特に効果があります。同じ理由で、色白で毛が目立つ方にもぴったりです。
しかし、メラニン色素が少ない産毛の脱毛には向いていません。
また、肌全体にメラニン色素が多い日焼け肌には施術ができない場合も多いです。
「ダイオードレーザー」は蓄熱式脱毛機で照射されるレーザーで、特に産毛や色素が薄い毛の脱毛に高い効果を発揮します。
その反面、出力が弱いため、VIOやメンズの髭脱毛には向かないことがデメリットです。
VIOやメンズの髭など根深い毛には、最も波長が長い「ヤグレーザー」が効果的です。
全身脱毛をしたい場合は、ヤグレーザーを搭載した医療脱毛機がある美容クリニックを選びましょう!
脱毛機の出力が弱い
レーザー脱毛では、出力の強弱によって効果の程度も変わります。
出力が弱いと脱毛効果も下がってしまうため、10回以上の施術が必要になる場合があります。
一般的に、蓄熱式のレーザーは出力が弱いことが多いです。蓄熱式のダイオードレーザーを使用している場合は、気長に施術に通う必要があります。
一方、アレキサンドライトレーザーやヤグレーザーのような熱破壊式は、出力が強いため脱毛効果が現れやすいです。
また、クリニックの医師や看護師は、患者の肌や毛の状態、痛みへの耐性などを踏まえて、レーザーの出力を加減しています。
出力が弱い場合、細い毛や産毛にはなかなか効果が現われません。
日焼けしている方、赤みが出やすい方、肌トラブルを起こしやすい方への施術や、VIOなど痛みを強く感じやすい部位への照射は、出力を抑える場合が多いです。
ご自分の肌の状態や体質に合わせて、無理のないペースで施術を受けましょう。
医療脱毛10回でどれくらい効果が出る?回数ごとの脱毛効果
回数 | 効果の目安 |
---|---|
3回 | 全体的に毛が薄くなってきたと感じ始める |
5回 | 大部分の毛が目立たなくなり、 自己処理が1か月に1~2回になる |
8回 | 自己処理がほぼいらなくなる |
10回 | 産毛が少し残る程度 |
医療脱毛の施術回数ごとに、現れる効果の目安がこちらです。上に挙げた目安と比較すると、ご自分の脱毛状況が進んでいるのか遅れているのかわかります。
いくら高い効果が謳われる医療脱毛でも、初回から効果を感じるケースは少ないです。
全体的に毛が薄くなったと感じられるのは、3回目の施術後あたりでしょう。すぐに毛が抜けないと「効果がないのでは?」と不安になるかもしれませんが、気長に構えて施術を続けてみてください。
脱毛箇所にもよりますが、大部分の毛は5回ほど施術を受けると目立たなくなります。
8回で自己処理がほぼいらなくなり、10回の施術で産毛が少し残る程度になります。さらに肌をツルツルにしたい場合は、追加施術の検討もおすすめです。
【部位別】何回で終わる?部位ごとの医療脱毛回数の目安
人間の毛は、部位ごとに黒色の濃さや太さ・硬さ、毛周期が異なります。
そのため、脱毛完了にかかる施術回数や適したレーザーの種類にも違いがあります。
脱毛完了までの目安回数と、施術に適したレーザーの種類を部位ごとにご紹介します。
顔脱毛の目安回数
脱毛完了までの目安回数 | 10~18回以上 |
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適したレーザーの種類 | ダイオードレーザー |
顔の産毛は毛周期が短く、毛の量が多いです。色素が薄く細い産毛はレーザーが反応しづらいため、他の部位より施術回数は多くなります。
施術に使用する脱毛機は、色素の薄い毛に適しているダイオードレーザーがおすすめです。
蓄熱式のダイオードレーザーは、刺激や痛みが比較的少ないため、薄く柔らかい顔の皮膚への施術にも向いています。
ただし、顔の産毛はホルモンバランスの変化やストレスの影響を受けやすいです。
いったん脱毛が完了しても、再び毛が生えてくるケースもあるため、定期的な自己処理・メンテナンスが必要な場合もあることも考えに入れておきましょう。
VIO脱毛の目安回数
脱毛完了までの目安回数 | 8~18回 |
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適したレーザーの種類 | アレキサンドライトレーザー、ヤグレーザー |
VIOは毛周期が短く、特にVラインは毛量も多いです。1本1本の毛も濃く太いため、例えば手脚の脱毛と比べると施術回数は多くなります。
しかし、黒く太い毛は出力の強いアレキサンドライトレーザー、ヤグレーザーが反応しやすいです。
個人差はあるものの、目安である8~18回より少なくなる可能性もあります。デリケートな部位なので無理はせず、肌や毛の状態を相談しながら施術を受けましょう。
ワキ脱毛の目安回数
脱毛完了までの目安回数 | 7~13回 |
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適したレーザーの種類 | アレキサンドライトレーザー |
ワキの毛の毛周期は、顔やVIOより短いです。全身の毛の中でも、中程度の毛周期を繰り返しています。
毛量も中程度なので、脱毛施術の回数も平均的です。顔やVIOよりは早く脱毛を完了できます。
さらに、ワキの毛は黒色が濃く太いため、レーザーが反応しやすいです。
個人差やレーザーの出力にもよりますが、目安として挙げた7~13回より少ない回数で脱毛が完了する場合もあります。
ヤグレーザーほどの強い出力は必要ないことが多いため、脱毛機はアレキサンドライトレーザーがおすすめです!
手脚脱毛の目安回数
脱毛完了までの目安回数 | 5〜15回 |
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適したレーザーの種類 | アレキサンドライトレーザー、ダイオードレーザー |
手や腕・脚の毛は毛周期が長く、比較的量も少ないため、他の部位よりも少ない施術回数で脱毛が完了します。
脱毛機は、アレキサンドライトレーザーやダイオードレーザーを使用する場合が多いです。
ただし、手脚の毛が元々細く薄い場合、黒い色素によく反応するアレキサンドライトレーザーが効果を発揮できない可能性もあります。
なかなか脱毛が進まないときは、ダイオードレーザーでの施術に切り替えましょう。
使用するレーザーとのミスマッチを防ぐため、医師や看護師とよく相談するようにしましょう。
メンズの髭脱毛の目安回数
脱毛完了までの目安回数 | 6~15回以上 |
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適したレーザーの種類 | ヤグレーザー |
他の部位と比べて濃く硬いメンズの髭脱毛は、一般的に、10回の施術で髭全体のうち約80%がなくなるといわれています。
個人差はあるものの、メンズの髭脱毛で10回以下でツルツルの状態を目指すのは難しいといえます。
毛量や太さ・濃さを薄くして、毎日の髭剃りがラクになるレベルを目指すのであれば、6回程度で十分な場合もあります。
全く髭がない状態を希望する方は、15回以上の施術を念頭においておきましょう。
メンズの髭脱毛には、最も出力が強いヤグレーザーを搭載した脱毛機がおすすめです。毛周期を考えると、1か月ごとの施術が効果的でしょう。
医療脱毛を早く終わらせるためのポイント
なるべく早く脱毛完了して、ツルツルの状態になりたい!
医療脱毛を早く終わらせるには、1回の施術で最大限に効果を得る必要があります。
そのためには、毛周期に合わせて高い出力のレーザーによる施術を受け、丁寧なスキンケアで肌のコンディションを整えることが重要です。
また、美容クリニックでは、医療脱毛のコースを施術回数ごとに設定している場合が多く、追加施術には別途料金がかかります。
少ない回数で脱毛を終えられれば、コストも抑えられます。ご紹介するポイントを押さえて、最大限の脱毛効果を得られるようにしましょう。
毛周期で成長期の毛が生え揃った期間に通う
医療脱毛は、レーザーを当てて成長期の毛にダメージを加えることで毛をなくす施術です。
毛の密度・深さやメラニン量、クリニックの技術なども影響しますが、1度の施術でおおむね10〜20%の毛に脱毛効果が現われるといわれています。
全身の毛のうち、そのときに成長期を迎えていてレーザーがよく反応する毛は約10〜20%だからです。
施術後、次に成長期の毛がある程度生えそろうには2カ月ほどかかります。毛が生えそろっていない段階で施術を受けても、脱毛効果は十分に発揮できません。
「早く脱毛を終わらせたいから」と短いスパンで通っても、施術回数を無駄に費やしてしまうことになります!
脱毛箇所の毛周期にもよりますが、目安としては2カ月間隔で施術に通うとよいでしょう。
保湿などの肌ケアは入念に
- ローションやクリームで隅々までこまめに保湿
- 紫外線や摩擦など、肌への刺激を防ぐ
- 激しい運動や飲酒など、体温を上昇させる行動は控える
レーザーを照射した肌は、バリア機能や保水力が低下していて肌トラブルを起こしやすい状態です。
乾燥肌や赤み・腫れ、毛嚢炎などを起こしてしまうと、次回の施術時に痛みを感じやすくなります。
状態によってはレーザーの出力を弱めたり、施術を受けられなかったりする可能性もあるため、脱毛を早く終わらせるためにも、施術を受けた部位のスキンケアは入念に行いましょう。
また、肌のバリア機能が弱まっている脱毛期間に日焼けしてしまった場合、シミや色素沈着、火傷などの炎症を起こす可能性もあります。
日焼け止めクリームや日傘・帽子、肌の露出を避けた服装などで、紫外線をしっかり防ぎましょう。
施術後の肌は普段よりデリケートな状態です。日焼け止めクリームも刺激になる場合もあるため、日傘や帽子も活用してください。
出力を下げたくないなら麻酔クリームを使用する
痛みを強く感じてしまうから、弱い出力でしかレーザーを当てられません…。
施術中の痛みが強いためにレーザーの出力を下げている場合は、麻酔クリームの使用もおすすめです。
脱毛箇所に直接塗り込むクリーム状の麻酔で、痛みを感じやすいVIOや顔の施術に使用されています。
他の部位であっても痛みが強い場合は、医師や看護師に使用を相談してみてください。
また、医療脱毛の麻酔では笑気ガスを使用する場合もあります。鼻から吸入する全身麻酔の一種で、施術時の痛みや不安の抑制に効果的です。
ただし、麻酔クリームは「リドカイン」という配合成分にアレルギーがある方、笑気ガスは喘息や過呼吸がある方は使用できません。相談の際は、医師や看護師に正直に申告しましょう。
医療脱毛が10回で終わらない場合のよくある質問
- 美容脱毛と医療脱毛の違いは?どっちが早く脱毛が終わる?
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美容脱毛と医療脱毛の大きな違いは、レーザーの照射出力です。
医療脱毛では、美容脱毛より出力の強いレーザーを使用しているため、施術回数も少なく、短い期間での脱毛完了を目指せます。また、美容脱毛があくまで「毛の成長を遅らせるための施術」であるのに対し、医療脱毛では永久脱毛も可能です。
- 産毛の医療脱毛は何回で終わる?
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脱毛レーザーは、毛の黒い色素に反応します。細くて色素が薄い産毛はレーザーが反応しにくいため、VIOやワキの脱毛より施術回数が多くなります。
例えば、産毛が多い顔脱毛が完了する目安は、10〜18回以上です。手や腕・脚など、比較的施術回数が少ない部位を産毛まで脱毛する場合は、目安より1~2回以上多く必要になると考えてください。
- 毛が全く生えてこないツルツルを目指すには何回施術を受けるべき?
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少なくとも10回は施術を受けましょう。毛量や濃さ・硬さ、使用する脱毛器や担当者の技術にも左右されますが、15〜18回受けると毛が再び生えてくる可能性がほとんどなくなります。