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    日本美容外科学会(JSAS)正会員 Tierra監修医の山本晃義医師にインタビュー/眼瞼形成術(二重整形)の精緻化と未来像・専門的洞察

    Tierra監修医の山本晃義医師にインタビュー 眼瞼形成術(二重整形)の精緻化と未来像・専門的洞察
    日本美容外科学会(JSAS)正会員 山本晃義先生
    山本晃義医師の経歴・詳細はこちら

    慶應義塾大学病院で初期臨床研修後、大手美容クリニックで統括院長を経験し、その後ピオーネビューティークリニックを2023年11月に開業。自身も美容整形を経験しているため、美容整形を受ける側の観点・経験も活かし、当サイトの記事の監修を行なっています。

    目次

    二重整形とは?

    山本晃義医師

    二重整形は、一重・奥二重の方が二重を望む場合に行われる美容外科手術です。

    この手術を求めるのは、一重・奥二重の人だけでなく、「片方だけ二重まぶたである」「既に二重瞼だがさらなる改善を望む」など、さまざまな状態の人々も含まれます。

    日本においては、二重整形は1,896年から長い歴史を持つ美容整形であり、各クリニック多くの手術実績があり、二重整形の結果に満足している人も多いです。

    日本人の間では、一重瞼と二重瞼の持ち主がほぼ半々に存在するとされていますが、奥二重のような状態の方も存在します。

    個人差をどのように分類するかによって、一重と二重の割合は変わってきます。

    日本では、両方の「瞼」の状態は正常な瞼の構造である一方、審美的な観点から一重から二重への変更を望む人は存在しますが、その逆は稀です。

    これは日本人の美的イメージとして、二重の方の方が美しいと感じることが多いことが理由として挙げられます。

    二重整形の手術の基本

    山本晃義医師のクリニックの二重整形のカウンセリング室

    二重整形の手術の基本について説明します。

    二重瞼には、一重瞼にはない特徴である上眼瞼溝(二重の線)が存在します。

    この上眼瞼溝は、目を開けるときに使われる上眼瞼挙筋と結合している繊維質の薄い膜構造によって形成されます。

    一重瞼の人は上眼瞼溝や薄い膜構造が欠如している状態であり、この連続性を作り出すことが二重整形の目的です。

    手術を検討する際には、

    ・比較的目立つ部位を変更する
    ・二重には様々な種類があるため、患者が希望を明確に伝え、医師が理解する

    必要があります。

    アイプチなどの二重を形成する他の手法(手術は行わない)で仮の二重線を作り、その仕上がりイメージを医師に見せることで、医師も二重デザインを立てやすくなります。

    二重整形の手術方法(埋没法・切開法)

    山本晃義医師のクリニックの施術室

    手術方法としては、埋没法と切開法の二つが主に用いられます。

    埋没法は比較的簡単な方法で、医療用の糸を用いて二重の線を形成します。

    医療用の糸を取り除くことで、やり直しが効くことや、腫れ・痛みを抑えることが可能であるなどの特徴を持ちます。

    一方、切開法はより複雑であり、医療用のメスで皮膚を直接切開して二重の線を作り出します。

    埋没法は時々二重になるが不安定な瞼に、切開法は瞼が厚いまたは皮膚が余っている場合に適しています。

    切開法では、二重整形の手術と同時に「眼瞼幅の修正・内眼角形成術・脂肪の除去」などの手術を同時に行うことがあります。

    追加手術により、自然な二重を形成することが可能であるため、患者の理想の仕上がりに応えるために行います。

    二重整形で患者の理想を実現するには

    山本晃義医師の施術の様子

    二重整形で患者の理想を実現するには、医師の十分な診察・医師との十分な相談が重要です。

    手術方法の選択・手術計画の詳細・術後のケアについて、明確に理解し合うことが必要です。

    特に二重整形を受ける際には、

    ・希望する二重の形状や幅
    ・目全体のバランス

    について、自分の願望を医師に正確に伝えることが大切です。

    また、二重整形によって作り出される上眼瞼溝の位置・形態・二重の幅など、二重デザインを決定する際に重要な要点についても、医師と十分に話し合う必要があります。

    手術方法による選択肢には、個々のまぶたの状態や希望される二重の形状に応じた多様なアプローチが存在します。

    埋没法は比較的軽度な瞼の状態に対して適用され、医療用の糸を用いて瞼の内部構造を調整します。

    一方で、切開法はより複雑な瞼・目の開き具合を改善する必要がある場合に適用される二重整形です。

    切開法では、余分な皮膚・脂肪を医療用のメスで切開して除去し、よりはっきりとした二重の線を作り出すことが可能です。

    さらに、二重整形の手術の仕上がりを左右する重要な要素として、術後のアフターケアがあります。

    医師による指導のもと、適切なアフターケアを行うことで、手術結果の質が向上し、回復時間が短縮される可能性があります。

    術後は、医師の指示に従って必要な休息を取り、目元の清潔を保ち、医師による定期的なフォローアップを行うことが重要です。

    二重整形を成功させるポイント

    山本晃義医師の二重整形の施術の様子

    二重整形を成功させるためには、患者が「手術の選択肢・個々の解剖学的特徴の理解・自然な仕上がりを目指す施術やアフターケアの実施」ができるよう、医師がサポートすることが重要です。

    患者自身が目の各部位の構造を理解し瞼の解剖学的特徴を理解することは、二重整形の手術方法を決定する際には不可欠です。

    特に、皮膚の量・瞼の厚み・弾性は、手術の仕上がりに大きく影響します。

    例えば、余分な皮膚がある場合には切除することでよりはっきりした目元を得ることが可能になるため、切開法が推奨されます。

    また、二重を自然に見せるためには、瞼の表面解剖上の移行帯にある特定の位置に重瞼線を形成することが重要です。

    この位置は、眼瞼縁からおおよそ8ミリ前後・幅約2ミリの範囲内が一般的ですが、個人差によりこの値は大きく変化します。

    この範囲内での適切な位置選択により、術後の外観が自然に見える確率が高まります

    眼瞼縁から10ミリを超える位置に二重の線を形成することは、不自然な外観につながるため推奨されません。

    過度に広い二重は見た目に不自然さをもたらし、自然な目の瞬きを妨害する可能性があります。

    これらの項目を遵守することで、二重整形に対する満足度を高めることが可能です。

    患者と医師は、これらの要素を慎重に相談し、患者のニーズに最適な手法を選択することが大切です。

    二重の手術を検討する際の医師の選定

    山本晃義医師

    二重の手術を検討する際には、経験豊富で信頼できる美容外科医を選択することが重要です。

    医師の過去の診療実績・患者からの評価を参考にして、自分に合った医師を見つけることが理想の仕上がりに大きく寄与します。

    医師の経歴や所属学会・症例写真・取得免許などの医師としてのキャリアを確認することが大切です。

    二重整形の施術の科学的根拠と臨床的応用とは?

    山本晃義医師による二重整形の施術の様子

    山本晃義医師によると、二重整形眼瞼構造の再構築を目的としており、眼瞼の機能性と審美性の双方を向上させるための精密な医療プロセスです。

    二重整形には主に「全切開法・部分切開法・埋没法」があります。

    埋没法では、瞼の表面に直接切開を加えることなく、特殊な糸を使用して眼瞼の内部構造を調整し、二重瞼を作り出します

    全切開法では、不要な皮膚を取り除き、眼瞼開大筋などの筋肉と腱膜を詳細に調整して、患者の理想の二重のラインを作り出します。

    眼瞼開大筋の微調整・脂肪組織の再配置」により明確な二重ラインを形成します。

    部分切開法では、局所的な切開を用いて特定の範囲の眼瞼の調整を行い、自然な二重瞼を形成します。

    二重整形の各施術方法は「患者の眼瞼の厚み・脂肪の分布・眼瞼皮膚の弾力性・患者の理想に合わせた二重の幅」に基づいて選択されます。

    実際に、「患者固有の眼瞼弾力性・脂肪組織の配置・眼瞼板の構造的特徴」を医師が診断することで、患者に合った施術を決定します。

    二重整形の技術動向と革新とは?

    山本晃義医師による二重整形の施術の様子

    山本晃義医師は、二重整形手術の技術が進化し、特に組織接着剤の使用やレーザー技術の導入を行うことで、組織工学と再生医療技術の統合が可能であると分析しています。

    その結果、より自然で持続性のある二重整形が今後可能になっていき、実際の医療現場でも重宝されるようになると論じています。

    また、自己組織や生体適合材料を利用して眼瞼の再構築を行うことにより、眼瞼構造にフィットしたカスタマイズされた再構築が可能になり、術後の美しい眼瞼の形成も可能になると述べています。

    そしてナノテクノロジーに基づく薬剤放出システムの導入により、「局所的な治療効果の増強・ダウンタイム期間からの早期回復・手術部位に対する正確な治療」が可能となります。

    二重整形手術の回復を助けるために、傷跡の治癒を促進したり、炎症を抑える薬剤をナノキャリアに包み込み、体内に投与することも可能です。

    薬剤は特定のpH値や温度に応じて、薬剤を徐々に放出するように作られます。

    こういった新たな進歩・革新により、二重整形手術はより効果的で安全性の高い施術となり、患者の理想を叶えることができ、より満足のいく治療を提供できるようになると考えます。

    二重整形による心理・社会的な影響は?

    二重整形手術は、患者の理想の見た目に変えることで自信を与えるだけでなく、社会的な交流や職業的な成功にも肯定的な影響を与える可能性があります。

    手術の計画段階では、患者の思い描く要望・仕上がりのイメージを理解し、顔のバランス・構造的な特徴を考慮に入れることが大切です。

    また、メイクをすることも考慮に入れた上で個々の患者に合わせた二重デザイン・治療計画を提案することが重要です。

    二重整形を担当する医師は、患者の思い描く理想の二重デザイン・実際に達成可能な二重デザインとの間で適切なバランスを見つけるために、丁寧なカウンセリングと個々人の目元の分析を行います。

    患者が望む目元の改善を実現し、心理的・社会的に満足できるような治療を提供することが出来ていると自負しています。

    二重整形の未来展望は?

    山本晃義医師は、将来の二重整形は「技術の革新・パーソナライズ治療」の進展により大きく変わると予測しています。

    特に、3Dイメージング・シミュレーション技術により、患者個々の顔の特徴に合わせた二重整形が可能になり、患者が望む結果・仕上がりを事前に視覚化できるようになると考えています。

    また、幹細胞治療組織工学による革新により、術後のダウンタイムからの回復を加速し、より自然で長持ちする二重を実現することに大きく寄与するであろうと述べています。

    また、人工知能(AI)と機械学習の進歩が術前評価・術後ケアの精度を高めることにより、二重整形の治療の質を向上させることが期待されます。

    二重整形とその他の美容整形の親和性

    山本晃義医師によると、二重整形の施術は顔の他の部分を強調するため、顔全体の印象を改善するという目的で他の美容整形手術と併用して行う患者が多いです。

    実際に私も二重整形を受けようと考えている方に、理想の仕上がりに合った他の施術も提案します。

    複数施術を同時に行うことにより、より理想に近づく美しい顔を実現することもできます。

    二重整形を行うことにより、顔のバランスに違和感が出てしまう場合は他の施術で違和感を軽減するという施術も行ってきました。

    たとえば、目元の美しさを際立たせるために鼻整形糸リフトと組み合わせて行うことで、顔の美的バランスを改善することができます。

    これにより、目元だけでなく顔全体の美的な改善を目指し、自然でバランスのとれた美しさを実現し、患者の自信と満足度を向上させます。

    特に、目元の手術は顔の印象を大きく左右するため、全体のバランスを見ながら総合的な美容計画を立てることが重要です。

    (インタビュー日 2024-3-16)

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    Tierra編集部

    当記事の執筆者

    看護師国家試験合格

    元大手美容外科クリニック看護師

    Tierra編集部

    執筆者の経歴・詳細はこちら

    学生時代に二重整形を経験して美容外科の魅力に気づく。

    看護師免許取得後は大手美容外科クリニックに勤務しその間、二重整形を中心とした目元整形の治療にも携わる。

    現在はTierra編集部として、二重整形などの美容医療に関する記事を執筆している。

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